スポット
バラ
群馬県でバラの名所といえば、敷島公園を外すことはできないでしょう
時期
5月中旬から6初旬。同じ時期に春のばら園祭りも開催されます。取材班が訪れたのは5月27日でした。園内は木陰が少ないので、晴れた日には日差しが強く感じられると思います。日傘などをお持ちいただいた方がよろしいかと。
場所
沢渡温泉からは1時間ほど。渋川市方面へ353号線を進んで、17号線を東京方面。上武道路には乗らずに、国道291号線に入って坂東橋を渡り、下箱田の交差点を右折で国体道路が近道です。バラ園入り口は、敷島タクシーと野球場の交差点を左折、ちょっと戻る感じに進んでバラ園方面へ右折します。期間中は、案内板がたくさんあるので分かりやすいと思いますが、来訪客も多く、駐車場の空き待ちになるかもしれません。駐車場は、園入り口のすぐ前。係員の方の指示に従って空きスペースへ車を駐車します。駐車料金は無料。
見どころ
すでに、駐車待ちをしている時から漂っていたバラの香りが、バラ園に入るとさらに強く感じられ、他の場所とはまったく違った雰囲気に包まれます。ヨーロッパ調の庭園で、中央の長方形にきれいに刈り込まれた芝生を囲うようにたくさんのバラが咲き乱れています。園内のバラは、とても良く手入れされていて、かなりの手間がかかっているのが垣間見れます。中には、下の枝を長く伸ばして、ぼんぼりのように剪定されているものもあり、このような樹形を作るのは一筋縄ではいかなかったでしょう。そういった、普段バラの手入れをされている方だと思うのですが、ボランティアの皆様が園を案内されていました。
左右の赤い屋根をしたテラスが、一段高い場所にあって、たいへん眺めのよいところです。偶然居合わせた新聞記者の方もここで写真を撮られていましたので、良い撮影スポットといえます。段差の部分は、主に階段を利用してますが、緩やかなスロープが設けられていて、歩行が困難な方への配慮がありました。実際、車椅子を利用して鑑賞されている方もいました。
バラの原種は、ご存知のようにハマナスなど古来からある花です。万葉集にも詠まれているそうですから、かなり古くから親しまれてきたことが伺えます。ただ、よく見る大輪で八重咲きの花は品種改良されたもので、1867年にフランスで発表されたラ・フランスを起源に持つそうです。そして、これ以降のバラはモダンローズと呼ばれています。敷島公園のバラ園のバラは、ほとんどこの種ですが、最も奥まったエリアにはそれ以前の品種であるオールドローズも植えられていました。オールドローズは、確かに華々しい感じはしませんが、奥ゆかしさを感じる可憐な花といった印象を受けました。
敷島公園のバラ園は、鑑賞はもちろんたいへんおすすめなのですが、バラの苗の販売もおすすめします。苗の販売は、園の入り口付近、両端にて行われています。たいへんな数の品種が販売されているので、お好きな方は目移りしてしまうに違い有りません。私も以前ここで購入したバラを育てたことがあり、その時は、黄色の八重で中輪の花をつける、つるバラを選びました。とても元気よく育ち、シーズン中に何度もバラの花束を作れるほど、たくさんの花を付けたのを覚えています。
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